抄録
関節リウマチ(rheumatoid arthritis:RA)の画像評価のゴールド・スタンダードはX線であるが,MRIと超音波検査の重要性は明らかとなってきた.これらはRAの関節障害を早期から正確に捉えることが可能で,RAの早期診断と治療評価に大きく貢献している.欧州リウマチ学会(European League Against Rheumatism:EULAR)のタスクフォースはRA画像における初めてのリコメンデーションを発表し,この内容はRAの実地診療に大いに参考となる.Subclinical inflammation,関節裂隙の狭小化と軟骨傷害の評価や画像を用いたトランレーショナル研究の進展が期待される.