日本内科学会雑誌
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III. 診断へのアプローチ
III. 診断へのアプローチ
谷本 安
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2006 年 95 巻 8 号 p. 1437-1442

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抄録
気管支喘息の診断には, 喘鳴, 呼吸困難などの気流制限に由来する症状が発作性反復性に生じること, 気流制限に可逆性があること, 慢性閉塞性肺疾患をはじめとする他の疾患が除外されることが重要である. 特に気流制限の可逆性は, スパイロメトリーやピークフローの測定を行って自然経過や薬物に対する反応性を客観的に評価する必要がある. さらに, 気道過敏性の亢進や喀痰中の好酸球増加は他の所見とともに喘息の診断を支持する.
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© 2006 一般社団法人 日本内科学会
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