日本内科学会雑誌
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医学と医療の最前線
痙性麻痺患者の治療法 最近の進歩
平 孝臣
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2007 年 96 巻 7 号 p. 1483-1490

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抄録

錐体路が障害された結果として生じる痙縮は,過度の場合には運動制限や痛みなど様々な問題を引き起こし,有害な痙縮と呼ばれる.薬剤治療の効果は劇的でなく副作用も問題となる.このような有害な痙縮を外科的に緩和し,機能的改善や介護上の問題を軽減することが最近注目されている.手術は患者の年齢や症状に応じて,末梢神経への手術,脊髄後根への手術,髄液腔内への選択的微量薬物投与などが上げられる.このような治療の対象となる患者は,脳血管障害,脊髄損傷,外傷性脳損傷,脳性麻痺などで,その数は膨大である.神経系疾患の後遺症としての痙縮を認識しその治療に積極的に取り組むことで患者のQOL(quality of life)に寄与するところは大きく,日常診療に必要な知識として,痙縮の新しい治療について概説する.

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© 2007 一般社団法人 日本内科学会
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