日本内科学会雑誌
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今月の症例
喀血の原因として肺炎に続発した感染性肺動脈瘤が疑われた2型糖尿病の1例
猿木 紘子小片 展之河崎 孝弘岡 陽子古賀 一郎藤森 新寺本 民生
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2009 年 98 巻 11 号 p. 2885-2887

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抄録
感染性肺動脈瘤は肺結核や肺膿瘍,敗血症などに伴って発症し,しばしば喀血をきたす稀な疾患である.症例は48歳男性.肺炎のため入院して抗菌薬で治療していたところ,自他覚症状は改善してきていたが,第8病日に突然喀血した.造影CTにて感染性肺動脈瘤による出血が疑われた.観血的処置を考慮しつつ,抗菌薬による治療を続けたところ,再喀血はきたさず瘤陰影は消失した.
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© 2009 一般社団法人 日本内科学会
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