日本内科学会雑誌
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β-glucuronidase阻害物質の生体に及ぼす影響についての実験的ならびに臨床的研究
伊達 正
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1964 年 53 巻 4 号 p. 454-461

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抄録
目的: glucuronide分解酵素であるβ-glucuronidase (B-G)を阻害すれば, glucuronide生成による抱合を増進し得るのではないかと考え,強力なB-G阻害物質であるglucosaccharo-1: 4-lactone (SL)を用いて,その生体に及ぼす諸影響を検した.結果:ヒトおよび家兎にSLを単独投与しても尿中glucuronideは増加しないが, menthol, PAS, thyroxineなどのグルクロン酸(G酸)被抱合物質にSLを併用すると,各単独投与に比較し, glucuronideは有意に増加した,すなわちSLはそのB-G阻害作用により, G酸による抱合を増進させることを知り得た.さらにthyroxine投与でみられた家兎の体重減少がSLの併用で防止されたことはthyroxine glucuronideに及ぼす影響を暗示させるが,甲状腺機能亢進症患者にSLを投与しても,基礎代謝率の改善はみられなかつた. SLは肝機能,腎機能,血液像になんら惡影響はみられなかつたはが, G酸抱合や, B-Gの作用が多岐にわたることを思えば,これを臨床に利用するるにはさらに検討を要するものがあろう.
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