日本内科学会雑誌
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3.視床下部性肥満
徳永 勝人石川 勝憲
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1995 年 84 巻 8 号 p. 1231-1235

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抄録
視床下部は摂食行動の調節に重要な役割を果たしている.ヒトでは脳腫瘍, Fröhlich症候群, empty sella症候群など視床下部の器質的・機能的な障害があれば食欲の調節異常を招来し肥満をきたす.このような機作による肥満を視床下部性肥満と呼んでいる.ラットでは視床下部の破壊により肥満を生じ,ヒト肥満の成因および病態解明にVMH破壊肥満ラットやPVN破壊肥満ラットなど実験肥満動物モデルが用いられている.
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