日本内科学会雑誌
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初回頻拍発作で心室細動に至ったWPW症候群の1例
名越 敏郎名越 康子川越 純志鬼塚 久充三嶋 和也伊達 晴彦今村 卓郎江藤 胤尚井手口 武史
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2005 年 94 巻 8 号 p. 1609-1611

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抄録

症例は30歳,男性.動悸,気分不良が初めて出現し,近医を受診.待合室で意識消失し,心室細動を認めたため,電気的除細動を施行された.心電図でデルタ波を認め,電気生理学検査で副伝導路の順行性有効不応期は250msecと短かったためカテーテルアブレーションを施行した.無症候性WPW症候群は予後良好といわれているが,本症例は初発の頻拍発作が心室細動に至っており,注意を要すると思われた.

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