2019 年 40 巻 1 号 p. 23-29
単糖類およびその類縁体は,さまざまな化学修飾が可能なヒドロキシ基を複数もち,それらをうまく利用することで縮環構造をもつ化合物へと誘導可能である。そのような縮環構造は,コンホメーション変化が抑制されており,剛直なモノマーを設計するための基本骨格として有用である。本稿では,1)単糖類から誘導可能な剛直ジオールであるイソヘキシド類,2)鎖状の糖のアセタール化によって得られる縮環構造をもつジオール類,さらには3)米糠などから得られる天然の環状ヘキサオールであるmyo- イノシトールの誘導体をとりあげ,それらを用いたネットワークポリマー開発の現状と展望について解説する。