2024 年 45 巻 4 号 p. 176-185
エポキシ樹脂にメタクリルモノマーをブレンドしin-situ 重合および重合誘起型相分離を活用した低粘度・低銀含有導電性複合材の創出を目指した。エポキシ樹脂(ビスフェノールF 型ジグリシジルエーテル)にブレンドするメタクリルモノマーを2 種(イソボニルメタクリレート,ジシクロペンテニルオキシエチルメタクリレート)比較し,速度論支配による構造形成過程の違いを明らかにした。また,銀フィラーを複合化し,共連続相構造の体積比の小さい相へ銀フィラーを選択配置させることで導電パス形成のテンプレートとして活用した。結果,銀フィラー連続化により低銀含有率での導電性発現に成功し,銀フィラー含有率わずか2 vol.%で導電性発現するメタクリルモノマーブレンド種を見出した。ハンセン溶解度パラメーター(HSP)より,エポキシ/ メタクリルポリマーブレンドの相構造中において銀フィラーは相対的に親和性が高いメタクリルリッチ相へ選択配置したと考えられる。