ネットワークポリマー
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多価カルボン酸類の熱潜在化とネットワークポリマーへの応用 (第1報)
アルキルビニルエーテル類でヘミアセタールエステル化した多価カルボン酸類の性質と熱解離挙動
佐藤 浩史石戸谷 昌洋遠藤 剛
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1998 年 19 巻 4 号 p. 215-221

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抄録
高融点で難溶性の結晶性固体である多価カルボン酸類のカルボキシル基を、アルキルビニルエーテル類と反応させることにより、ヘミアセタールエステル構造を持つ多価カルボン酸誘導体の合成を行った。
このヘミアセタールエステル化多価カルボン酸誘導体は、室温において液状、もしくは低融点の結晶であり、一般の有機溶剤に対する溶解性、各種樹脂に対する相溶性に優れる。これらのヘミアセタールエステル化多価カルボン酸誘導体は、加熱により保護基であるアルキルビニルエーテル類の脱離が進行してカルボキシル基を再生し、50℃の貯蔵においても安定である。
すなわち、これらのヘミアセタールエステル化多価カルボン酸誘導体は、新規な熱潜在性硬化剤として有用であると考えられる。
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