人間ドック (Ningen Dock)
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Body Mass Index・体脂肪率と生活習慣病との検討
金子 美佐子宮村 幸子神藤 潤子
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2006 年 21 巻 1 号 p. 37-41

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抄録
目的:肥満は過剰な体脂肪の蓄積として定義されている.今回,体脂肪率測定を行い,body mass index(BMI)と血圧・血液データを用いて生活習慣病との関連を検討した.方法:当院で二日ドックを受診した134名を対象とし,男性では体格を5群(やせ群・標準群・かくれ肥満群・過体重群・肥満群)に分け,収縮期血圧・拡張期血圧・AST・ALT・γ-GTP・総コレステロール・HDLコレステロール(HDL)・中性脂肪・空腹時血糖・HbA1c・尿酸との関連を検討した.結果:女性では体脂肪率・BMIともに年齢と正の相関を,男性では体脂肪率と年齢は負の傾向を認めた.体格別では,標準群-肥満群間でAST・ALT・γ-GTP・HDL,標準群-かくれ肥満群間で, ALT・HDL・中性脂肪で有意差を認めた.かくれ肥満群-過体重群間では,かくれ肥満群においてAST・ALT・γ-GTP・中性脂肪・空腹時血糖・HbA1c・尿酸で過体重群の方が低い傾向を, HDLは高い傾向を認めた.結論:過体重群と標準群間では有意差は見られなかったため,過体重と肥満とは別に考慮する必要があると思われた.また,かくれ肥満群の方が過体重群よりも多くの因子で高い傾向(HDLでは低い傾向)を認めたため, BMIが正常範囲内でも体脂肪率によっては,さらに保健指導において生活習慣に注意を促す必要性が示唆された.
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© 公益社団法人 日本人間ドック学会
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