西日本皮膚科
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シンポジウム—臨床検査の意義とその限界—
膠原病
麻上 千鳥室田 省三末富 淑子内平 孝雄
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1970 年 32 巻 3 号 p. 243-254

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抄録

紅斑性狼瘡25例,皮膚筋炎4例および汎発性鞏皮症5例計34例について免疫血清学的検索を含む臨床検査および染色体分析を行なつた。
1)紅斑性狼瘡ではその病型を皮疹の分布と性状および全身症状の有無にしたがい8型に分けて検討したが,抗核抗体は,G-N-V群,G-D-V群の全例,G-E-C群,L-D-C群の各1例に陽性であつた。LE細胞はG-N-V群の7例中3例,G-D-V群の3例中1例に陽性のみでその敏感度は抗核抗体に比べ劣る傾向を示した。LE試験の敏感度はLE細胞と同程度ないしはそれ以下であつた。ツ反応はG-D-C群の全例,G-D-V群の3例中1例,G-D-C群の8例中2例に陰性であつた。
2)皮膚筋炎では副腎機能低下およびツ反応陰性が全例に見られたが,免疫血清学的異常は見い出されなかつた。
3)鞏皮症ではLE細胞,LE試験がともに陰性で,全例がツ反応陰性であつた。
4)紅斑性狼瘡6例,皮膚筋炎3例および鞏皮症1例の末梢血染色体分析で,数および形に関する異常が認められた。

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© 1970 日本皮膚科学会西部支部
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