西日本皮膚科
Online ISSN : 1880-4047
Print ISSN : 0386-9784
ISSN-L : 0386-9784
研究
5-FluorocytosineによるChromomycosisの治療
岩津 都希雄苅谷 英郎岡本 昭二
著者情報
ジャーナル 認証あり

1978 年 40 巻 2 号 p. 314-319

詳細
抄録
6例のchromomycosisに5-FCの投与を試み, その治療経験を報告した(3例は報告ずみ)。原因菌は全例Fonsecaea pedrosoiで, これらの菌にたいする5-FCのMICは3.9∼62.5mcg/mlであつた。5-FCを1日112∼134mg/kg, 7週間から9ヵ月間投与した。結果は治癒4例, やや有効(治療には至らず)2例の成績を得た。副作用は全例みられなかつた。また, これら自験6例の治療経験と昭和52年9月までに入手し得た本邦における5-FC治療例28例の文献上の記載をもとにして5-FCによるchromomycosisの治療を行なう際に問題となる2, 3の点について検討を加えた。
著者関連情報
© 1978 日本皮膚科学会西部支部
前の記事 次の記事
feedback
Top