西日本皮膚科
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症例
PGE1製剤が奏効した下腿潰瘍
—糖尿病, 閉塞性動脈硬化症合併例—
春木 智江丸山 友裕諸橋 正昭
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1991 年 53 巻 2 号 p. 236-239

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抄録
糖尿病, 下肢閉塞性動脈硬化症を合併した下腿潰瘍に対し, prostaglandin E1(PGE1)静脈内投与を行い, 良好な結果を得たので報告した。症例は57歳男子, 軽微な外傷に引き続き, 左第1趾から左足底にかけて潰瘍が出現し, 強い安静時疼痛を伴った。糖尿病は比較的良くコントロールされていた。虚血性心疾患の既往のため, 外科的治療を断念し, 種々の保存的治療を試みた。シクロデキストリン包接PGE1およびリポPGE1の静脈内投与により安静時疼痛は増強したが, 潰瘍は縮小傾向を示した。間歇投与により安静時疼痛を緩和しながら治療を続け, 潰瘍はほとんど消失した。PGE1は難治性の下腿潰瘍に対し有効な治療法と考えられる。
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© 1991 日本皮膚科学会西部支部
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