西日本皮膚科
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症例
男性乳癌の1例
馬場 千晶金蔵 拓郎實 操二
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2009 年 71 巻 3 号 p. 278-280

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抄録
69歳の男性。2005年2月より右乳頭部の腫大を自覚。徐々に増大してきたため,2006年12月鹿児島県立大島病院皮膚科外来を紹介受診した。初診時,右乳頭に黒褐色の腫瘤を認め,皮膚生検にて,乳頭腺管癌と診断。胸部CTにて,右乳頭部の腫瘤と転移と思われる右腋窩リンパ節腫大を認めた。鹿児島県立大島病院外科で,胸筋温存乳房切除術および右腋窩リンパ節郭清術を施行した。男性の乳癌はまれではあるが,最も多い臨床症状は,乳頭部の腫瘤触知であり,皮膚科を受診する可能性も高いと考えられた。文献的考察も含め報告する。
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© 2009 日本皮膚科学会西部支部
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