日本消化器病学会雑誌
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今月のテーマ:消化管悪性腫瘍に対する分子標的療法の現状と問題点
胃癌に対する分子標的療法の現状と問題点
岩上 志朗渡邊 雅之馬場 秀夫
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2011 年 108 巻 1 号 p. 11-18

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抄録
胃癌は全世界,本邦いずれにおいても肺癌に次いで癌死の原因第2位である.本邦では診断技術および治療法の進歩により,早期診断,治療が可能となり,結果として死亡率は減少傾向にある.一方,切除不能進行・再発胃癌の予後は依然として不良である.進行胃癌に対する集学的治療の必要性が増してきており,今後,分子標的治療を含めてさらなる抗癌剤の開発が必要と考えられる.本稿では胃癌治療における,分子標的療法の現状と今後の展望について概説する.
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© 2011 (一財) 日本消化器病学会
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