日本消化器病学会雑誌
Online ISSN : 1349-7693
Print ISSN : 0446-6586
108 巻 , 1 号
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総説
今月のテーマ:消化管悪性腫瘍に対する分子標的療法の現状と問題点
  • 岩上 志朗, 渡邊 雅之, 馬場 秀夫
    2011 年 108 巻 1 号 p. 11-18
    発行日: 2011年
    公開日: 2011/01/05
    ジャーナル フリー
    胃癌は全世界,本邦いずれにおいても肺癌に次いで癌死の原因第2位である.本邦では診断技術および治療法の進歩により,早期診断,治療が可能となり,結果として死亡率は減少傾向にある.一方,切除不能進行・再発胃癌の予後は依然として不良である.進行胃癌に対する集学的治療の必要性が増してきており,今後,分子標的治療を含めてさらなる抗癌剤の開発が必要と考えられる.本稿では胃癌治療における,分子標的療法の現状と今後の展望について概説する.
  • 津田 享志, 中島 貴子, 朴 成和
    2011 年 108 巻 1 号 p. 19-23
    発行日: 2011年
    公開日: 2011/01/05
    ジャーナル フリー
    大腸癌の治療成績は分子標的治療薬も加わり,飛躍的に伸びている.またbio-markerの発見などにより,治療選択の幅が広がりつつある.conversion therapyとしての治療法,また延命治療としての維持療法の治療法の選択は,それぞれ違う観点で重要である.どのラインでどの薬剤を使用するべきか.bevacizumabを1次治療に併用する場合の殺細胞性抗がん剤はoxaliplatinとirinotecanのどちらを選択するべきか.1次治療にbevacizumabを併用した場合,2次治療においてもbevacizumabを継続するべきか.bevacizumabの1,2次治療,同じ抗EGFR抗体であるcetuximabとpanitumumabの1,2,3次治療のエビデンスからの薬剤の使い分けはまさしく個別化治療であり,現在進行中の検証試験により明確なものとなることが予想される.
  • 太田 学, 菊池 寛利, 今野 弘之
    2011 年 108 巻 1 号 p. 24-32
    発行日: 2011年
    公開日: 2011/01/05
    ジャーナル フリー
    GISTに対する分子標的治療は固形悪性腫瘍治療におけるパラダイムシフトの嚆矢となった.一方分子標的治療特有の有害事象や薬剤耐性,評価法など,新たな問題も明らかとなってきた.また種々の第III相臨床試験の結果から治療戦略も遺伝子変異を考慮した新たな展開を迎えている.改訂されたGIST診療ガイドライン第2.1版をふまえ,リスク評価と評価判定,さらに補助療法や進行GISTに対する外科的介入を含めた集学的な治療戦略について臨床試験の成績を加味し,現状と問題点,さらに今後の展開について概説する.
座談会:消化管悪性腫瘍に対する分子標的療法の現状と問題点
症例報告
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