抄録
Pilocytic astrocytomaはastrocytoma grade 1に相当する良性腫瘍で、出血で発症することはきわめて稀である。症例は45歳男性、突然の頭痛で発症した。CTおよびMRIでトルコ鞍上部の腫瘤と血腫を認め、Day 4で右pterional approachで腫瘍摘出手術を行った。組織はRosenthal fiberを含み視床下部pilocytic astrocytomaと診断した。残存腫瘍に対し2カ月後に再度右orbitozygomatic approachで摘出手術を行った。術後経過は良好で、6カ月後のMRIでも腫瘍の増大は認めない。比較的豊富な腫瘍血管が出血源となった可能性がある。