抄録
髄膜腫に合併する骨増殖(hyperostosis)病変内には腫瘍浸潤がある場合と無い場合がある。一方、腫瘍摘出術の際には腫瘍浸潤を伴った骨病変を同時に摘出する必要がある。従って、髄膜腫摘出術前に合併する骨病変内の腫瘍浸潤の有無とその範囲を術前に評価する必要がある。しかしながら、CTやMRIでも骨増殖性病変内の腫瘍浸潤の術前診断は困難な場合がある。我々は髄膜腫患者にThallium-201 SPECTを施行し骨増殖性病変内へのRIの集積をその組織学的所見と対比し検討した。その結果、Thallium-201が集積した骨病変では、RIの集積所見が組織学的腫瘍浸潤の程度と一致した。Thallium-201 SPECTは髄膜腫手術の骨浸潤の術前評価に有用である事が判明した。