Neurologia medico-chirurgica
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37 巻, 8 号
選択された号の論文の11件中1~11を表示しています
  • Edward C. BENZEL
    1997 年37 巻8 号 p. 583-593
    発行日: 1997年
    公開日: 2006/04/10
    ジャーナル フリー
  • 森 健太郎, Kajin CHO, Kikuo SUDA, Sumio ISHIMARU, Minoru MAEDA
    1997 年37 巻8 号 p. 594-599
    発行日: 1997年
    公開日: 2006/04/10
    ジャーナル フリー
    髄膜腫に合併する骨増殖(hyperostosis)病変内には腫瘍浸潤がある場合と無い場合がある。一方、腫瘍摘出術の際には腫瘍浸潤を伴った骨病変を同時に摘出する必要がある。従って、髄膜腫摘出術前に合併する骨病変内の腫瘍浸潤の有無とその範囲を術前に評価する必要がある。しかしながら、CTやMRIでも骨増殖性病変内の腫瘍浸潤の術前診断は困難な場合がある。我々は髄膜腫患者にThallium-201 SPECTを施行し骨増殖性病変内へのRIの集積をその組織学的所見と対比し検討した。その結果、Thallium-201が集積した骨病変では、RIの集積所見が組織学的腫瘍浸潤の程度と一致した。Thallium-201 SPECTは髄膜腫手術の骨浸潤の術前評価に有用である事が判明した。
  • 井上 洋, Satoshi KOBAYASHI, Katsumi OHBAYASHI
    1997 年37 巻8 号 p. 600-605
    発行日: 1997年
    公開日: 2006/04/10
    ジャーナル フリー
    成熟ラットの脊髄半側切断モデルに支持物質を植え込み、脊髄神経の再生を観察した。7日後の切断部には、遊走細胞とラミニン陽性の毛細血管が出現し、3週後にはアストログリアの増生が見られたが、4週までには細胞反応は消失し、全例に空洞が形成された。再生軸索は近位部にわずかに見い出された。支持物質(増生シュワン細胞を含む座骨神経、メンブランフィルター)を植え込んだ動物では、空洞形成はなくグリア反応も抑制された。成長円錐を伴う再生軸索が支持物質内に観察された。しかしながら、遠位部脊髄に達する再生軸索は得られなかった。脊髄神経は支持物質の存在下に再生が可能であるが、再生軸索伸展には損傷後の末精神経に見られるような環境が必要である。
  • A. K. M. Ghulam MUHAMMAD, Toshiki YOSHIMINE, Motohiko MARUNO, Koji TOK ...
    1997 年37 巻8 号 p. 606-611
    発行日: 1997年
    公開日: 2006/04/10
    ジャーナル フリー
    星細胞腫系腫瘍における第22番染色体上の共通欠失部位およびloss of heterozygosity(LOH)と生存期間との関連につき検討した。対象は星細胞腫3例、退形成星細胞腫5例、そして膠芽腫11例の合計19例である。第22番染色体長腕に位置する5種類のmicrosatellite lociを用いてPCRを行った結果、14例(74%)で何らかのLOHがみられ、その頻度はいずれの組織型でもほぼ同様であった。また、D22S300(q12.1-13.1)の欠失が膠芽腫の80%で認められたが、LOHの頻度と生存期間との関連は見出すことができなかった。以上より、星細胞腫系腫瘍における第22番染色体の異常は高頻度にみられ、22q12.1-13.1領域に共通欠失部位が存在することが示唆された。
  • 扇一 恒章, Shunro ENDO, Keiichiro ONIZUKA, Michiyasu TAKABA, Akira TAKAKU, ...
    1997 年37 巻8 号 p. 612-615
    発行日: 1997年
    公開日: 2006/04/10
    ジャーナル フリー
    症例は60歳、男性。入院時CTで中脳周囲に限局したくも膜下出血を認めた。初回脳血管撮影では出血源は同定できなかった。再検した脳血管撮影では左椎骨動脈の血管壁に不整が見られ、脳底動脈遠位部は造影されなかった。椎骨脳底動脈の解離性動脈瘤の診断で左椎骨動脈をclipにて閉塞した。術後経過は良好であったが、術2か月後、腹膜炎にて死亡した。剖検所見では左椎骨動脈から脳底動脈先端に血管壁の解離を認め、脳底動脈先端部では血管壁の3層構造が破壊されており出血点と考えられた。unknown SAHのうちでもperimesencephalic hemorrhageは予後良好とされているが、その原因のひとつに椎骨脳底動脈系の血管解離性病変も含まれる可能性が示唆された。
  • 川口 正一郎, Hiroyuki NAKASE, Hiroshi NOGUCHI, Taiji YONEZAWA, Tetsuya MORI ...
    1997 年37 巻8 号 p. 616-619
    発行日: 1997年
    公開日: 2006/04/10
    ジャーナル フリー
    症例;66歳、男性。徐々に進行する右眼瞼腫脹、結膜充血と、複視を主訴として来院。CT-scan、3D-CTで右眼窩内上部腫瘤を指摘されるも、脳血管撮影で異常を認めず、眼窩静脈造影では上眼静脈の軽度狭窄と偏位を認めるのみであった。Color Doppler flow imageでは血栓を伴い拡張した上眼静脈を認めた。以上より、上眼静脈瘤と診断し、保存的に加療し、症状軽快した。
    上眼静脈瘤の診断におけるcolor Doppler flow imageの意義とその有用性について報告する。
  • 都築 伸介, Hiroya NAKAU, Mutsumi SUGAYA, Keizo HASHIZUME, Susumu MATSUKUMA ...
    1997 年37 巻8 号 p. 620-623
    発行日: 1997年
    公開日: 2006/04/10
    ジャーナル フリー
    傍矢状洞に発生し、広範な脳浮腫を伴った分泌型髄膜腫の一例を報告し、髄膜腫に伴う脳浮腫の発生機序も含めて文献的考察を行った。症例は82歳の男性で、MRIにて左前頭葉に広範な脳浮腫を伴う小さな腫瘍を認めた。傍矢状洞髄膜腫と診断し、開頭腫瘍全摘術を行った。光顕的に腫瘍は髄膜上皮腫型を基調とする髄膜腫で、PAS染色陽性のヒアリン様封入体を含んでいた。免疫組織化学的染色ではCEAおよびEMA陽性であった。電顕上、内壁に多数のmicrovillを有する管腔を認め、内部にはさまざまな電子密度を示すヒアリン様封入体が存在した。分泌型髄膜腫は高度の浮腫を伴うとされ、髄膜腫周囲脳浮腫の発生機序考察の上で、興味深いsubtypeと思われた。
  • 姉川 繁敬, Takashi HAYASHI, Ryuichiro TORIGOE, Kosuke IWAISAKO, Hiroaki HI ...
    1997 年37 巻8 号 p. 624-626
    発行日: 1997年
    公開日: 2006/04/10
    ジャーナル フリー
    脳腫瘍と脊髄空洞症の合併の報告は少ない.われわれは今回36歳の女性において,巨大な右小脳橋角部の髄膜腫を発見した.同時に小脳扁桃はあたかもキアリI型奇形の様に上位頚椎管内へ侵入しており,頚髄内に脊髄空洞症を認めた.手術により腫瘍を全摘出したが,その後のMRIによる観察で,これらの形態異常は消失しているのが確認された.脳腫瘍に合併する脊髄空洞症の発生機序について考察を加えた.
  • 青木 秀夫, Yoshihiro TANAKA, Yoichi NIKI, Kitaro KAMADA, Toyohisa FUJITA
    1997 年37 巻8 号 p. 627-629
    発行日: 1997年
    公開日: 2006/04/10
    ジャーナル フリー
    副鼻腔内の粘液嚢腫が起因する眼窩内出血の稀な1例を報告する。症例は68歳女性で突然の眼部痛で発症し、進行性の眼瞼下垂と複視を呈した。CT上では凸レンズ状の高吸収域が左眼球の内側上方に認められ、術中骨膜下血腫と診断された。前頭洞と眼窩内を境する上眼窩壁は粘液嚢腫により侵食され破壊されていた。眼窩内への炎症の波及により微少血管が破綻し眼窩内出血にいたったと考えられる。
  • 磯野 光夫, Yukihiro WAKABAYASHI, Toshihisa NAKANO, Minoru FUJIKI, Teruaki ...
    1997 年37 巻8 号 p. 630-636
    発行日: 1997年
    公開日: 2006/04/10
    ジャーナル フリー
    脳膿瘍脳室穿破例3例を報告し治療法に関し検討を行った.感染源は敗血症,先天性心疾患,不明が各々1例で,2例では連鎖球菌,1例ではグラム陰性桿菌が起炎菌であった.3例共に入院前に脳室穿破を来しており,意識障害を呈していた.全例脳室ドレナージを設置し脳室洗浄と同時に抗生物質を脳室内に直接投与した.2例では膿瘍に対する穿刺吸引も行った,1例では抗生物質を含む人工髄液にて脳室潅流を行った.この結果1例ではコルサコフ症候群を残したが,他の2例は社会復帰可能であった.脳膿瘍の脳室穿破例ではごく早期よりの積極的な脳室ドレナージと抗生物質の脳室内投与が重要と考えられた.
  • 青木 信彦, Tatsuo SAKAI, Akihiro OIKAWA, Touichiro TAKIZAWA, Tsuneo SHISHI ...
    1997 年37 巻8 号 p. 637-639
    発行日: 1997年
    公開日: 2006/04/10
    ジャーナル フリー
    臨床経過およびCT所見から感染性硬膜下水腫と診断して手術を行った70才の男性について報告した。開頭術により典型的な慢性硬膜下血腫の外膜を認め、組織学的にも確認された。また水腫からCampyrobacter fetusが検出された。本症例では3か月前に頭部外傷の既往のあることと、Campyrobater fetusは主に消化器に存在することから、今回の感染性硬膜下水腫の発生既序は、消退過程における慢性硬膜下血腫の外膜に血行性に細菌感染を生じたものと推測された。慢性硬膜下血腫は多様な臨床経過をとることが知られているが、本症例の様な現象はきわめて希れではあるとともに、慢性硬膜下血腫の外膜の存在は常に細菌感染の原因と成り得る事を強調した。
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