1999 年 39 巻 12 号 p. 858-862
症例1は71歳の女性で、動脈瘤はSCA marginal branchに大小二つのdomeのを有し、一部血栓化していた。急性期にsubtemporal transtentorial approachでclippingを行った。症例2は52歳の女性で、SCA hemispheric branch末梢の紡錘状動脈瘤の症例である。急性期にinfratentorial supracerebellar approachでtrappingを行った。二症例とも神経脱落症状なく、退院した。SCAの末梢性動脈瘤の治療では、その解剖学的位置関係を考慮した手術アプローチの選択と早期手術が重要と考える。