抄録
閉頭時の骨弁固定は近年プレートによりなされる機会が増えつつあるが,コスト面,感染性などの問題により,一般施設では縫合糸を用いる場合が未だ多い.骨弁を縫合糸を用いて整復する際に役立つapplicatorを開発した.このapplicatorのみで,従来の方法で必要になった曲針,持針器,多数の小鉗子は全く不要となる.開発品はアルミ製で全長6cm,直径0.7cmの屈曲可能な直針であり,両端に糸把持溝を有した単純なものである.我々は80回の閉頭術に,このapplicatorを使用したが,硬膜損傷などをきたすことなく安全に,従来の方法に比して有意に骨弁整復時間を短縮する事が出来た.また術者・ナースの肉体的、精神的疲労の軽減にもつながった.