1972 年 19 巻 2 号 p. 55-61
(1) トマト果実のNO3-N濃度におよぼすP, K, Ca, Mgの影響を検討した。
(2) K低濃度区の果実のNO3-N濃度は低くなる傾向を示した。
(3) Pの影響はP低濃度で果実のNO3-N濃度が高くなる場合と,P高濃度で高くなる場合もあり,一定の傾向が認められなかった。
(4) CaはKとの拮抗性は認められたが,Ca, Mgの果実のNO3-N濃度におよぼす影響は明らかでなかった。
(5) 果実のNO3-N濃度は培地の処理の違いにより,催色期から完熟期にかけて著しく減少する型,やや減少する型,平衡型,増加型があると考えられた。