日本食品工業学会誌
Print ISSN : 0029-0394
小麦粉の加熱押出し加工に関する基礎的研究
国府田 佳弘小宮 俊幸
著者情報
ジャーナル オープンアクセス

1976 年 23 巻 1 号 p. 39-42

詳細
抄録
加熱押出し法によって小麦粉を加工するときの基本的特性をフローテスタを用いて定量的に追求し,次の結果を得た。
(1) 薄力粉は加圧力150kg/cm2のときに138℃近辺から流動を開始し, 170℃を越えると多孔質の組織を持ち始め190℃を越えると流出物は麸状となる。加圧力200kg/cm2のときは温度に伴う膨化率の上昇がこれよりも明確で, 190℃を越えると膨化率は減少する。(Fig. 3(a),(b))
(2)強力粉の場合には膨化率は前二者よりも低く,膨化率の極値も現れない。(Fig. 3(c))
(3) 膨化率は見かけの粘度と密接な関係があり,その両者の関係は次式によって示される。
(薄力粉)
(強力粉)
著者関連情報
© 社団法人 日本食品科学工学会

この記事はクリエイティブ・コモンズ [表示 - 非営利 - 継承 4.0 国際]ライセンスの下に提供されています。
https://creativecommons.org/licenses/by-nc-sa/4.0/deed.ja
前の記事 次の記事
feedback
Top