日本食品工業学会誌
Print ISSN : 0029-0394
干しシイタケ各種銘柄の脂肪酸組成およびエルゴステロール含量について
吉田 博林 淳三青柳 康夫菅原 龍幸
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1979 年 26 巻 5 号 p. 221-224

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抄録

大分県産春子の干しシイタケ8銘柄について,総脂肪酸組成および総エルゴステロール含量を測定した。
(1) 各銘柄とも主要脂肪酸はリノール酸とパルミチン酸で,ついでオレイン酸,ステアリン酸,ミリスチン酸,パルミトレイン酸が微量ながら確認された。なお,銘柄間の脂肪酸組成パターンは規格外品の黒子を除き'明白な差は認められなかった。
(2) 干しシイタケ8銘柄の乾物当りの総エルゴステロール含量は193~270mg%の間に分布しており,香信系銘柄に比べ,冬〓系銘柄は高値の傾向を示した。また,部位別では菌柄部に比較して1.5~2.0倍程度,菌傘部に多く含有されていた。

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