日本食品工業学会誌
Print ISSN : 0029-0394
米飯の食味評価の簡易化のためのテクスチュロメーター用付着性強調アームの製作ならびに標準アームとの比較
遠藤 勲柳瀬 肇竹生 新治郎
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1980 年 27 巻 2 号 p. 92-96

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抄録

米飯のテクスチュロメーターによる測定において,米飯の付着性検出の感度を高めると同時に,各特性値の測定を省力化する目的で新しく付着性強調アームを試作した。このアームを使用することにより,測定回数を従来の方法の1/2に短縮でき,測定能率の向上をはかることができた。
さらに市場出回り品種を用いて,標準アームおよび付着性強調アームによって,それぞれ両者のテクスチュロメーター特性値と米飯の食味評価との相関関係の比較を行ない,標準アーム,付着性強調アームとも,ほぼ同様の結果が得られた。これらより標準アームを付着性強調アームに置きかえてもさしつかえないことが判明した。

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© 社団法人 日本食品科学工学会
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