日本食品工業学会誌
Print ISSN : 0029-0394
乳飲料,乳酸菌飲料中の微量サッカリンのガスクロマトグラフィーによる分析
野田 勝彦見城 尚義高橋 強
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1981 年 28 巻 6 号 p. 328-331

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抄録

乳飲料および乳酸菌飲料中へ微量混入,移行したサッカリンを検出定量する方法につき検討を加えた。
(1) サッカリン含有の微量レベルにおいて透析による抽出後,ジアゾメタンによるメチル化,FPD-GLCあるいはECD-GLCによる定量が可能であった。
(2) サッカリン測定法は試料中のサッカリン含有量に応じて分類される。FID-GLCはサッカリンを甘味料としての効果を目的として添加した試料に適し,FPDGLCは原材料等からの混入が考えられる微量分析に適用できる。さらにECD-GLCは極く微量の分析に適する。
(3) 乳飲料等の試料からの有機溶剤抽出法は回収率が劣るため実用できなかった。

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