1982 年 29 巻 9 号 p. 538-542
65株のAspeygillusおよびPenicillium属菌株を用い,液体培養によるPolygalacturonase (PG)生産菌の検索を行なった。その結果,Asp. oryzae, Penicilliumと比較してAsp. nigerの菌株に強いPG活性を有するものが多く,特に,Asp. niger 35-1株が高いPG活性を示した。本菌株によるPG生産にはみかん果皮が適しており,その濃度5%のとき,PG活性は培養7日目に11.7units/mlに達した。また本菌株により生産されたPGの作用至適pHと温度は,それぞれpH 2.5~4.0および55℃であった。