Cyanogenic Glycosides in Butter Bean (Phaseolus lunatus L.) Chemical Studies on "Ann"<SUP>1)</SUP> Manufacture Using Beans Containing Cyanogenic Glycosides Part VI

Yoshihiro KOMIYAMA; Mamoru HARAKAWA; Yoji TEZUKA; Masao TSUJI

doi:10.3136/nskkk1962.33.67

抄録

製あん原料として使用されているビルマ産のバター豆中のシアン配糖体の同定を試みた.バター豆は粉砕後80%メタノールで抽出し,その濃縮物をシリカゲルクロマトグラフィーによりクロロホルムーエタノール(5:1)溶媒により溶出した.溶出画分からは2種類のシアン配糖体が分離され,ヘキサンを用いて結晶品を得た.GC,FD-MS, PMRおよびIRの結果からそれぞれリナマリンおよびロトストラリンと同定した.なおリナマリンはバター豆中の主要シアン配糖体であった.