1988 年 35 巻 3 号 p. 191-196
(1) 位相差法による動的粘弾性の測定において,変位信号と応力信号をAD変換し,オンラインでパーソナルコンピュータ(PC)に転送し,このデータを解析.
(2) 信号を転送する方法として, (1)ディジタルストレージオシロスコープを使用し,信号を一時的にこのメモリーに蓄え, GP-IBインタフェースによりPCに転送する方法と, (2)AD変換インタフェースにより,直接PCに転送する2通りの方法を採用した.
(3) プロセスチーズ,寒天ゲルおよびシリコンオイルについてマニュアル法と比較したが,本法は繰り返し測定の変動係数が低く,精度の高いことが示された.
(4) 本法は初期設定の入力により,解析条件.出力条件について,かなり融通性を持って設定することができる.また,試料の形態として,固形状の他に試料セルを交換することにより液体状の試料も測定可能である.