日本食品工業学会誌
Print ISSN : 0029-0394
Lactobacillus leichmannii を用いた牛乳・調製粉乳中のビタミンB12の定量条件に関する検討
亀井 俊郎佐藤 順杉本 泰子鈴木 直子野田 勝彦
著者情報
ジャーナル フリー

1989 年 36 巻 5 号 p. 409-416

詳細
抄録

L. leichmanniiを用いた牛乳・調製粉乳中のビタミンB12の測定条件につき検討し,以下の結果を得た.
(1) 接種用培地の前培養時間は5時間,接種菌液濃度はOD520=0.01,本培養時間は25時間,波長520nmでの測定が最適と思われた.測定時間は従来の32~44時間から30時間に短縮された.
(2) 保存菌株の継代培養は毎日実施する必要はなく,1カ月間隔でも活性の低下は認められなかった.416日本食品工業学会誌 第36巻 第5号 1989年5月(60)
(3) 新試験法により添加回収実験を試みたところ,良好な結果を得た.
(4) 日内・日間分析精度を求めたところ従来法と比較して小さい値を得た.

著者関連情報
© 社団法人 日本食品科学工学会
前の記事 次の記事
feedback
Top