日本食品工業学会誌
Print ISSN : 0029-0394
加熱によるクレアチンからクレアチニンへの変化に関する速度論的研究
岡崎 尚前重 静彦久保田 清
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1992 年 39 巻 4 号 p. 327-332

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抄録
クレアチンからクレアチニンへの加熱変化を100℃から145℃の温度範囲の緩衝液中で測定し,速度論的解析を行った.
(1) クレアチンからクレアチニンへの加熱変化は, クレアチンの60%~76%がクレアチニンに変化したところで平衡状態になった.
(2) クレアチンからクレアチニンへの変化は, 100℃~145℃の温度範囲で可逆の擬一次反応に従った.
(3) クレアチン水溶液のpHは,正逆両反応の速度定数に影響したが,クレアチン濃度は反応速度定数にほとんど影響していなかった.
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