日本食品工業学会誌
Print ISSN : 0029-0394
日本食品工業学会誌にみる「評点法」に関する考察
日本食品工業学会誌にみる官能検査の最近の動向(3)
戸田 準
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1994 年 41 巻 3 号 p. 228-232

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抄録

(1) 本誌でいう「評点法」は,官能検査でいう「格付け法」あるいは「採点法」とほとんど同義であるから,これらをすべて「評定尺度法」とよぶ.
(2) 「評定尺度」を「カテゴリー尺度」と「グラフ尺度」に分類したとき,本誌ではすべてカテゴリー尺度を用いているが, JFSでは約20%がグラフ尺度を使用している.
(3) 評定尺度法を分析型記述試験に用いる場合,特性の数は本誌におけるよりJFSにおけるほうが多い.
(4) カテゴリー尺度におけるカテゴリーの数は,本誌においては5段階がもっとも多く, 7段階, 3段階がこれにつぐ. JFSでは8~10段階の例が多い.一般にJFSのほうがカテゴリーの数が多いといえる.
(5) 官能検査の結果を表示する場合,本誌, JFSともほとんど平均値で表示しているが,本誌においては「合議評価」で表示している例もかなりある.

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© 社団法人 日本食品科学工学会
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