抄録
大町市では,2000年に旧美麻村地域の動物種をまとめたリスト以降,体系だった野生動物の生息調査が行われていない.そこで,近年の機能の向上が著しく,一般的に野生動物の調査に導入されつつある自動撮影式の赤外線センサーカメラを用いてモニタリングを行った.2020年から2021年にかけて,計56箇所の調査により13種,377個体の中・大型哺乳類の生息を確認した.本調査では,1990年代以降に他地域から移入し始めたと考えられるイノシシ,ニホンジカ,ハクビシンの姿が市内の広範囲で記録されたことから,これらの種が定着していることが示唆される結果が得られた.