産業医科大学 産業生態科学研究所 職業性中毒学研究室 [日本]
2021 年 33 巻 3 号 p. 251-262
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化学物質には様々な臓器毒性があるが、神経毒性に関する情報は十分とはいえず、特にヒトでの中枢神経毒性が明らかとなっているものは極めて少ない。しかしながらその中枢神経毒性により、急性曝露では意識障害から生命に危険を及ぼすこと、また慢性中毒では高次脳機能障害を含む中枢神経障害を来すことを想定しなければならない。本稿では今後その中枢神経毒性に注意すべきマンガン、および塗膜剥離剤に焦点を当てて解説する。
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