2021 年 14 巻 p. 14-19
【目的】臨床実習における協同学習が,従来の学生1名に対して指導者1名の指導方法に比べて,学習の効率化につながるかを検討する.【対象と方法】当院に臨床実習を行った理学療法学科最終学年の学生4名を対象に行った.学生を2名1組にグルーピングを行い,学生の協同学習を促した.分析はアンケートの結果を単純集計し,解析を行った.【結果】本調査の回答は4名(回答率100%)から得られた.協同学習の利点については,学生同士で経験を共有しやすい,理解度の確認がしやすいなど肯定的な意見が選択された.困った点は,学生同士の話題が選択された.今後の指導法を希望は,協同学習が4名(100%)であった.【結語】協同学習は臨床実習の学習の効率化につながることや学生から受け入れが良い指導方法であることが示唆された.