抄録
【目 的】 本研究の目的は膝 OA 患者の理学療法介入期間と医療提供者因子の関係を検討すること である .
【方 法】 対象は外来膝 OA 患者 320 名とした.介入期間は先行研究を参考に 4 週未満群,4-12 週群,12 週以上群の 3 群に分けた.目的変数を理学療法介入期間,説明変数を年齢,性 別,PCS,KL 分類,理学療法士の経験年数,担当理学療法士の介入者人数とし各因子を 統計にて確認した.統計手法はχ 検定と残差分析,Steel-dwass 法を用い,有意水準は 5% と定めた.
【結 果】 介入期間 12 週以上群は KL 分類Ⅰが有意に少なく,介入期間 12 週以上群は介入期間 4 週未満群より介入人数が有意に多かった.
【結 語】 膝 OA 患者の理学療法では介入人数を検討する必要性が示唆された.