脳と発達
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急性脳炎の1例における頭蓋内圧モニターと脳波解析の有用性について
後藤 一也小川 昭之中下 誠郎岡田 仁笠井 直人
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1989 年 21 巻 4 号 p. 374-378

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抄録

急性脳炎の6歳男児例に頭蓋内圧モニターを行い, 頭蓋内圧, 脳灌流圧を数量的にとらえ, 頭蓋内圧のコントロールをはかり, 転帰は良好であった.同時記録した脳波に, 自己回帰解析を施したが, 頭蓋内圧が25mmHgをこえると, 脳波のトータルパワーは1,000μv2以下に低下する傾向がみられた.脳波のパワーを求めることで頭蓋内圧の推定が可能と思われた.

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© 日本小児小児神経学会
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