脳と発達
Online ISSN : 1884-7668
Print ISSN : 0029-0831
ISSN-L : 0029-0831
低酸素性脳症後遺症に対するリハビリテーションアプローチの実際
栗原 まな熊谷 公明中江 陽一郎野田 洋子
著者情報
ジャーナル フリー

1998 年 30 巻 6 号 p. 505-511

詳細
抄録
新生児期発症を除く後天性小児低酸素性脳症13例のリハビリテーション (リハ) アプローチについて述べた.回復の度合を良好, 中等度, 軽度, 不変群に分けたが, 良好例はなく, 他は各々3, 3, 7例についてリハアプローチを呈示し, 発症状況, 現症, 機能的自立度 (functional independence measure: FIM) の改善度を比較検討した.5分以内に蘇生がなされ, 意識障害の持続が3日以内, 後遺運動障害はないか失調症の例で機能改善が良かった.FIM改善度では, 中等度回復群と不変群間には有意差が認められた.またいずれの群においてもリハ効果は認められた.
著者関連情報
© 日本小児小児神経学会
前の記事 次の記事
feedback
Top