オレオサイエンス
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総合論文
リン脂質を利用した製剤 : 21世紀のリピッドエマルションの話題と将来性
石井 文由
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2002 年 2 巻 4 号 p. 197-203,179

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抄録
天然由来のリン脂質を乳化剤として大豆油や中鎖トリグリセライド (MCT) を水溶液中に分散させたo/w型エマルション製剤はリピッドエマルションと呼ばれる。このo/w型エマルションの油相に脂溶性 (水溶性の場合はプロドラッグとする) の薬理活性物質を包埋し, ドラッグデリバリーシステム製剤としてのリピッドエマルションが上市されてすでに10年以上が経っている。さらに最近では遺伝子デリバリーにおける製品化にも, その可能性が示唆されるようになってきた。
そこで, リン脂質を利用した製剤のひとつであるリピッドエマルションの最新の興味ある話題を紹介していくことにしたい。
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© 2002 公益社団法人 日本油化学会
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