抄録
歯科治療に伴う局所麻酔中に針が口腔内から迷入し, 口腔側からは見出すことができず, 術中に透視をすることによって口腔内から翼突筋内の異物を摘出した症例を経験した。単純エックス線画像では異物の存在は確認できるが正確な部位を確認できなかった。CTにて右内側翼突筋から一部口蓋帆挙筋に入り込むように約20mmの針金様の陰影を認めたため頸部外切開による摘出は困難と考え, 口腔からのアプローチを行い, 術中透視を併用しながら異物を摘出した。
咽頭・喉頭異物には様々な種類があるが視診上, 内視鏡上異物を確認できなくても異物が存在する可能性があることを念頭におき診療にあたるべきと考えた。