Otology Japan
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パネルディスカッション1
鼓室内注入による内耳へのステロイド移行に関する基礎研究
佐藤 宏昭
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2011 年 21 巻 2 号 p. 157-160

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抄録
鼓室内に注入された薬物や物質が内耳に移行することは古くから知られており、鼓室内に注入されたステロイドの内耳移行に関する基礎実験も多くの報告がなされている。これまでの緒家の報告をまとめると、1)ステロイドの鼓室内注入による内耳への移行濃度は静注に比べ、24.7倍~189.6倍と高い、2)免疫染色でステロイドは蝸牛の全回転のラセン靭帯、コルチ器、ラセン神経節に拡散、分布する、3)内耳の移行濃度は1~3時間後にピークに達し、24時間後にはほぼ検出されなくなる、などが明らかとなっている。これらの基礎研究からステロイドの鼓室内注入療法は少量の投与で高濃度の内耳移行が得られる利点が確認され、近年突発性難聴をはじめとする急性感音難聴の治療として注目されるようになった。
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© 2011 日本耳科学会
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