Otology Japan
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シンポジウム5
全国調査からみえてくる治療戦略
小森 学
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2022 年 32 巻 2 号 p. 185-188

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抄録

日本耳科学会用語委員会では2015年に初回手術を施行した中耳真珠腫の全国疫学調査を行い全国74施設1,787例を登録した.さらに2018年に本疫学調査の追跡調査を全国49施設1,456例に対して行い,聴力予後について1,060例,再発予後について1,084例を検討した.聴力改善率は63.3%であり,152例(14.0%)で再発を認めることが判明した.2020年には鼓室形成術における付帯手技をより詳細にした「上鼓室・乳突腔病巣処理を伴う鼓室形成術の術式名称について(2020)」がまとめられた.用語委員会のメンバーを中心に各病態,手術ごとにどの程度付帯手技が行われているかを検討した.

今回は弛緩部型真珠腫および緊張部型真珠腫においてその疫学,手術選択,付帯手技,治療成績に関する比較検討を行った.

今後は進展度に応じた術式選択と付帯手技がより標準化されてくると考えられる.また,今後検討するべき課題や近未来における中耳真珠腫治療の展望なども述べていく.

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© 2022 日本耳科学会
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