2003 年 72 巻 5 号 p. 565-571
InNは III 族窒化物半導体の中で最も禁制帯幅が狭く,光や電子デバイス用材料として新しい応用が期待されてきたが,結晶成長が難しく,その研究は最も遅れていた.近年,エピタキシャル成長技術の進展により,比較的高品質の結晶が得られるようになり,その禁制帯幅が,従来考えられていた1.9eVよりはるかに小さい0.7〜0.8eVにあるのではないかという指摘が相次いでなされ,注目を集めている.本解説では,InNとInGaNのRF-MBE成長技術の最近の進展と,結晶学的,光学的,電気的特性の評価結果を紹介し,真の禁制帯幅について議論を行う.