30兆分の1秒(33フェムト秒)の間に,百万kWの発電設備85万基分の,850兆W(0.85ペタワット)の光を放つテーブルトップレーザーが完成した.このようなレーザーは,瞬間的にエネルギーを微小領域に集中することができるため,超高強度,超高圧,超高密度などの極限状態の下で初めて発現する現象の研究が飛躍的に進展し,荷電粒子の加速からガン治療まで幅広い応用が期待される.本稿では,最近開発に成功したペタワットチタンサファイアレーザー装置を中心に,これらのレーザー開発において最も重要となる極短パルスレーザー光の発生とその増幅過程におけるレーザー制御技術,およびこれらのレーザーを用いた応用研究の現状について紹介したい.