応用物理
Online ISSN : 2188-2290
Print ISSN : 0369-8009
基礎講座
遺伝子工学の基礎 I
—DNA操作の基本から遺伝子組み換え実験まで—
田村 隆明
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2005 年 74 巻 1 号 p. 60-64

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抄録

DNAを扱う場合は,プラスチック器具と十分に精製された試薬溶液を用い,実験に使うDNAはフェノール抽出とエタノール沈殿で調製する.DNAには260nmの紫外線を吸収する性質があるので,分光光度計を用いて濃度を求めることができる.DNAの塩基配列は,組み換えDNA技術やDNA合成酵素反応に,ゲル電気泳動を組み合わせた方法で解析することができるが,DNA鎖の大まかな構造は,ハイブリダイゼーションや制限酵素の切断パターンから知ることができる.組み換えDNA操作を使うと,人工的に作った組み換えDNA分子を細胞で増やすことができ,またポリメラーゼ連鎖反応を用いると,DNAを試験管内反応だけで増やすことができる.遺伝子工学実験には,このほかにもゲノムレベルで遺伝子構造や遺伝子発現を調べるさまざまな方法がある.

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© 2005 公益社団法人応用物理学会
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