非晶質シリカの構造について紹介する.まず,簡単に短距離構造秩序について紹介し,次に中距離構造秩序について説明する.石英を構成するSiO4四面体の六員環構造と異なり,非晶質シリカには,平面三員環や四員環のような小さなリング構造から九員環まで広く分布して存在しているのが特徴である.小さなリング構造は高温状態の凍結された状態と考えることができる.このような状態は,イオンビームなどの高エネルギービームによる熱スパイクモデルで説明できる.また,小さなリング構造は光学バンドギャップを低エネルギー側にシフトさせ,化学的にも活性である.フッ素の添加により,小さなリング構造を減少させることが可能である.