2007 年 76 巻 2 号 p. 160-163
近年,光デバイスの微細化の要求は日に日に強くなっており,その寸法は光の回折限界以下になろうとしている.回折限界以下の領域では,従来デバイスを単に微細化するだけでは動作させることは不可能となる.さらには,電子デバイスに関しても同様に微細化が不可欠となっているが,配線などでの熱の発生が問題となり,さらなる微細化が限界に達しようとしている.以上の問題を解決するために,近年半導体微結晶によって構成され近接場光で動作するナノフォトニックデバイスが提唱され,その基本動作検証が報告されている.本稿では,このデバイスの室温動作実現を目指して取り組んでいる酸化亜鉛(ZnO)量子構造を用いた成果について紹介する.