2009 年 78 巻 3 号 p. 248-251
GaAs/AlGaAs量子井戸構造中の核スピンコヒーレンスの光検出を実証した.円偏光短パルスレーザー光により電子スピンを励起し,超微細相互作用を介して核スピンを分極すると同時に,核磁場の変化によって生じる電子スピン歳差運動の位相変化を,間分解ファラデー回転測定法により検出し,核磁気共鳴(NMR)スペクトルを得る.スピン3/2の75 Asを対象に量子ゲート操作に用いられる多重NMRパルス列を印加し,NMRスペクトルの光検出を行って多準位核スピン系の位相制御を検証した.