応用物理
Online ISSN : 2188-2290
Print ISSN : 0369-8009
解説
廃プラスチックの現状と資源循環
吉岡 敏明
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2010 年 79 巻 7 号 p. 622-627

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抄録

プラスチックを対象とした個々のリサイクル方法の開発が進んでいるが,一般混合廃プラスチックや金属類と複合化されたものからプラスチックと金属類のそれぞれをリサイクル・回収することは困難である.しかし,プラスチックを化学原燃料に転換するフィードストックリサイクルと既存技術を融合(トランスファーテクノロジー)することにより,新たなリサイクル手法が確立できる.本内容では,油化困難なPET(ポリエチレンテレフタレート)を消石灰を用いて,ベンゼンを主成分とする油分に転換する方法と既存の無機原料製造プロセスとの融合,PVC(ポリ塩化ビニル)の脱離型脱塩化水素反応を利用した金属回収プロセス,また置換型脱塩素反応を利用したPVCへの新機能性付与によるアップグレードリサイクルなど,その可能性を紹介する.

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© 2010 公益社団法人応用物理学会
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